AIに専用パソコンを渡す時代へ。月額200ドルのGrok Botを解説
xAIが新サービスのAIエージェント「Grok Bot」をリリース
どうも、Fujinです。
AIにメールの確認くらいは任せている
資料やPDFを渡して作業してもらうこともある
でも、仕事を丸ごと最後まで任せるのはまだ無理だと思っている
今日は、xAIが発表したGrok Botを題材に、AIに専用パソコンを渡す時代の話を書いていきます。
AI Pulseで見つけた面白いニュース
僕はAI関連のニュースまとめサイト、AI Pulseというものを運営しています。最近のAI関連の情報収集はほぼここでやっていて、タイトルを眺めていくだけでも学びになるので、正直かなり気に入っています。
で、今日の更新分を見ていたら、面白いトピックがいろいろとありました。AIは一つに決めなくていいという話。NVIDIAが高速な小型モデルと自動振り分けを同時発表して、どのモデルを使うかの判断をAI側がやってくれるようになるという流れです。シンキングレベルとかモデル選択とか、めちゃくちゃ種類がありますよね。あれを全部AI側が判断してくれるようになります。
他にも、AIのデータはどの国で処理されているのかという話や、Claude Codeの会話を企業が監査できる仕組みの話などもありました。
その中で一番面白かったのが、AIに専用パソコンを渡す時代へという記事です。今日はこれを深掘りしていきます。
AIエージェントの本質は専用の実行環境
AIにメールを確認してもらっている人、資料PDFを読ませて何かやってもらっている人は結構いると思います。でもこれからのAI時代は、その先に進みます。
AI専用のパソコンを用意して、それをAIに渡して、仕事が終わるまで動いてもらう。これがいわゆるAIエージェントです。
つまり重要なのは、AIが仕事を実行するための専用の実行環境を持てるかどうか。ここがめちゃくちゃ重要になっています。ほとんどの人は仕事をするときパソコンを使いますよね。だったらAIにもパソコンを渡せばいい、という発想です。
xAIが発表したGrok Botとは
そんな流れの中で、X(旧Twitter)のAI事業を手がけるxAIが、Grok Botというものを発表しました。8月11日、つまり昨日発表されたばかりのアーリーベータ版です。
Grok Botは、クラウド上のパソコンに入って作業ができるAIです。僕らのパソコンには動画編集ソフト、ChatGPTやClaude、ObsidianやVS Codeなど、いろんなアプリケーションが入っていますよね。ああいったアプリやウェブサイトを横断して作業してくれるものになっています。
まだアーリーベータなので、これからどんどん精度が上がっていく段階だと思います。実際に使ってみないと分からない部分も多いですが、方向性としてはかなり重要な発表です。
ウェブ検索すらできなかった時代からの進化
思い出してほしいんですが、少し前までのAIはウェブ検索すらできなかったんですよ。今では考えられないですよね。
Perplexityが出てきてウェブ検索AIとして注目され始めたあたりから、状況は大きく変わりました。ウェブ検索ができるようになった次は、パソコンの作業をさせられたらめっちゃよくないかという話になるわけです。
僕はすでにBrainの下書きまでAIに任せている
なぜパソコン操作がそんなに重要なのか。具体例を出します。
僕が新しく出したBrainのエージェントスキル完全攻略ガイドは、Brainの下書き保存のところまで全部AIにやってもらっています。コピペしていないんですよ。本文の入力も画像の添付も、全部AIがやってくれています。
これを実現しているのが、コンピュータユースやブラウザユースと呼ばれる機能です。AIがコンピュータを使える、ブラウザを使える。この状態を作ると、今までコピペが必要だった作業がまるごと不要になります。
ログイン情報を渡さなくていいという発想
ここで面白い論点があります。クラウド上のパソコンをAIに渡す場合、サービスのアカウント情報をAIに与える必要があります。
でも、僕のChromeやWindowsを直接操作できるのであれば、ログイン情報を渡す必要すらないんですよ。すでにログインされているから。むしろそっちの方がよくないかという話なんですよね。
安全性はこれから確実に注目される
とはいえ、業務を正確に最後まで完遂できるのか、そして安全なのかという問題は残ります。アカウント情報を渡すわけですから。
僕も最初はこれ大丈夫なのかと思いながらやりました。BrainにログインしたアカウントをAIに触らせて、もし記事やコンテンツを消されたら最悪じゃないですか。結果、Claudeにやってもらったときは大丈夫でした。ただ、この安全性まわりは今後確実に注目されていくポイントだと思います。
複数のBotが連携するマルチエージェント構成
Grok Botは複数のBotを同時に動かすこともできます。Bot同士がスレッドで情報共有したり、仕事を受け渡したり、まとめ役のBotが専門Botを管理したりという構成です。いわゆるサブエージェントですね。
ちなみに、マルチエージェントの管理には上手い下手があります。僕の感覚では、サブエージェントの起動や仕事の受け渡しが一番上手いのはGPT-5.6 Sol Ultraですね。Fableは裏側でそこまでサブエージェントを動かしている感じがしないんだよね。このあたりはコンテキスト管理の話も関わってくる、結構レベルの高い話なので、また別の機会に深掘りします。
人間の操作を見て覚えるルーティン機能
もう一つ面白いのが、人の操作を見て手順をルーティンとして保存する機能です。人間が操作しているところを見せると、AI側が覚えてくれる。
これはCodexが最初にやってきた機能ですね。画面録画のデータをもとに、AIが同じ作業をできるようにスキル化していくやつです。今はClaudeにも入っていますが、それがGrokにも来たという感じだと思います。
従来のボットは、同じ定型作業を繰り返してくれるだけの存在でした。今回のGrok Botは、意思を持って動くAIエージェントにコンピュータ操作がデフォルトでついている形です。ブラウザ操作ができるのが当たり前という世界に、これからなっていくと思います。xAIまでここをやってきたというのが、結構重要なポイントです。
料金は月額200ドル。対象は上位プラン
Grok Botは月額200ドルで、SuperGrok Heavyなどの上位プラン向けの早期ベータという位置づけです。まだ未発表の点もかなり多く、完全に検証段階ですね。
高いといえば高いですが、AIエージェントをずっと動かせると考えれば、そんなものと言えばそんなものかもしれません。
機能面で押さえておきたいのは次の3つです。
APIが用意されていないサービスでも、人と同じようにサインインしてメールやウェブサイト、アプリを操作できる
依頼はスマートフォンやデスクトップから自然言語で送れる
判断が必要なときだけ人間に承認を求める設計になっている
僕がGrok Botに課金しない理由
正直に言うと、僕はGrokをほぼ使っていません。Xの中にGrokの機能はありますが、ほぼ触っていない。すでにOpenClawなどのAIエージェントで同じようなことができているので、わざわざ乗り換える意味はあまりないかなと思っています。
ただ、普通のAIがAIエージェント化していく流れは、もう完全に不可逆です。すでにSuperGrokに課金している人にとってはいい選択肢だと思いますし、Grokの精度が上がってくればもっと面白くなるはずです。
理想は自分のPCをAIに動かしてもらうこと
僕の理想を言うと、クラウドの仮想コンピュータではなく、僕のPCを動かしてほしいんですよ。環境もログインも全部そろっているのは、自分のPCですから。
それでね、真剣にMacが欲しいんですよ。Mac Studioを買いたいんですが、Mac Studioはまだチップが少し前のM4世代のままなんです。次のアップデートは10月ごろと言われていて、そこで最新チップになったら値段は確実に上がります。今の最新M5チップはMacBookにしか載っていなくて、でも僕は基本デスクトップ派。MacBookは出張用のサブ機があれば十分なんですよね。
だから、Mac Studioの新モデルが出たらフルスペックで買います。WindowsのメモリはもうAI需要で高すぎて、メモリ増設だけでパソコン1台買えるレベルになってきていますし、CodexやClaudeなどのAIツールはAppleシリコンに最適化されているものが多い。Windowsからの切り替えは真剣にありだなと思っています。
ローカルLLMをやるならNVIDIAのDGX Sparkという選択肢もありますが、あれはAIを動かすための専用機で、普通のパソコン作業をさせるものとは考え方が違います。このあたりのニッチな話も、また今後やっていきます。
まとめ
AIに専用パソコンを渡して、仕事が終わるまで動いてもらう。この流れはもう止まりません。
xAIのGrok Botはクラウド上のPCをAIが操作する早期ベータ
複数Botの連携やルーティン学習など、AIエージェントの主要機能を搭載
料金は月額200ドルで上位プラン向け
AIのエージェント化は不可逆
ツールがどれだけ進化しても、ネックになるのは人間側の活用力です。しっかり使いこなせるようになっておきましょう。
ということで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
また次回の放送でお会いしましょう。じゃあね!







