AIをフル活用していくために必須になるAI活用の考え方
非合理的な判断が重要である話
どうも、Fujinです。
今日はいつものような具体的なAIツールの話ではなく、もう少し本質的なテーマで書いていきます。AIをどんどん活用していく中で、僕がずっと「ここだけは譲れないな」と感じている部分の話です。
最近こんなことを思いませんか。
AIに相談すれば、だいたい正しい答えが返ってくる
でも、その通りにやって本当にいいのか不安になる
結局、最後の決断は自分でしないといけない気がする
このモヤモヤの正体が、今日のテーマである非合理な意思決定です。
AIは合理的、でも非合理な意思決定はできない
そもそもAIというのは、ある種の確率論で動いています。膨大なデータを学習して、確率の高いもの、つまり「これが正解っぽい」というものを出してくれるわけです。
これはマーケティングでも経営でもめちゃくちゃ役に立ちます。自分の知らない切り口から「これなら成功しますよ」とアドバイスをくれる。すでにそういう使い方をしている人も多いと思います。
ただ、そんな中で僕がずっと引っかかっているのが、AIには絶対にできないことがあるよね、という点なんです。それが非合理な意思決定です。これはやっぱり人間にしかできないと思っています。
なぜ人間のコピーは作れないのか
もちろん、自分の考え方をAIに学習させていけば、ある程度は近づけられるかもしれません。でも、ここに落とし穴があります。
人間の考えって、情報を入れながらどんどん変わっていくものなんですよね。昨日の自分と今日の自分では、判断基準が微妙に違う。むしろ、ずっと考えが変わらない人というのは、成長が止まっているだけだったりします。
成長が止まるということは、つまり衰退と同じだとよく言われますよね。人間はいろんな情報を取り込みながら、常に進化し続けている。だからこそ、自分の完全なコピーをAIで作るのは、ほぼ不可能なんじゃないかと思うわけです。
そうなったとき、人間が担い続けるべき領域は確実に残ります。それこそが、最終的な意思決定の部分なんです。
きっかけはキングコング西野さんのポスト
なぜ今日この話をしているかというと、たまたまキングコング西野さんのポストが流れてきたからなんです。
西野さんといえば、えんとつ町のプペルという作品を映画にしたりと、自分でIPを生み出して育ててきた方です。僕も最終的にはこういうIPを作りたいなとずっと思っているので、つい目が止まりました。
そのポストの内容がめちゃくちゃ刺さったので、今日はそこから話を広げていきます。
経営で最も重要なのは合理的な判断
西野さんが書いていたのは、経営に関する話でした。
経営において最も重要な意思決定は、突き詰めれば合理的な判断だと。ここの判断を間違える経営者は、結局は資金が尽きて終わりを迎えてしまう。だから合理性は絶対に外せない。
ここまではすごく納得感がありますよね。数字を見て、勝てる勝負を選んでいく。これは経営の大前提です。
でもIPを生むのは非合理な執着
ところが、ここからが面白いんです。
西野さんいわく、その一方でめちゃくちゃ厄介なことがあると。それは、非合理な執着こそがIPを作るためには不可欠な条件だ、というんです。
これって完全に矛盾していますよね。効率や数字を重視すれば、「伸びてないし、これは早めに損切りすべきだよね」と一見思えるものに対して、あえてそのタイミングでリソースを集中させる。普通の合理性では説明できない執着を注ぎ込む瞬間が、IPを育てる過程では必ず来るというわけです。
ネジが外れた経営者が歴史を作る
そして西野さんは、こうも書いていました。
IPを見出せるのは、まともな経営者ではない。ネジが1つ2つ外れている経営者だ、と。歴史に名を残すIPを生み出した経営者を調べてみると、だいたいそういう人ばかりだと。
これ、AIには絶対にできないことなんですよね。だってAIは、定義からして合理的な判断しかできないからです。数字が伸びていないものに、あえて全リソースを突っ込むなんて、確率論のAIからは絶対に出てこない答えです。
これはIPだけの話じゃない
西野さんの文脈はIP作りでしたが、僕はこれがもっと広い範囲に当てはまると感じています。
ここには、AI時代の経営哲学そのものが詰まっている気がするんです。
僕自身、いろんなAIを使い倒していますが、AIは当たり前のように合理的な判断をしてくれる。それはすごく助けになります。でも、合理的な判断をひたすら積み重ねていった先に、本当に自分が望む未来があるのか。そこは別の問題なんですよね。
合理的に動けば、数字は伸びるかもしれない。でも、それが人間的な幸福につながるかというと、必ずしもそうではない可能性があるということです。
完全自動化が実はめちゃくちゃ難しい理由
ここから、僕が最近ずっと言っていることにつながります。完全自動化って、実はめちゃくちゃ難しいんです。
なぜなら、最終的には判断そのものをAIに任せることになるからです。実行のフェーズ、つまり手を動かす作業はどんどんAIに任せていい。むしろ任せるべきです。でも、非合理な判断が必要になる意思決定の部分まで完璧に任せられるAIとなると、話は別です。
もし判断の哲学や非合理な決断までしてくれるレベルでAIが動くなら、それは本当に最高だと思います。でも、そこを作り込むのは現状めちゃくちゃ難しい。だからこそ、完全自動化を100%、しかも高い成果が出る形でやれている人は、ごく一部しかいないと僕は思っています。
よく「AIで全部自動化しました」という話を見かけますが、その多くは実行の自動化なんですよね。決まったルールに沿って手を動かす部分を自動化するのは、もう普通にできます。難しいのはその手前、「そもそも何をやるか」「どこに賭けるか」という判断の自動化です。ここを自動化したと言える人は、本当にひと握りしかいない。
完全自動化はそんなに簡単じゃない。ここは何度でも言っておきたいところです。
最終判断は人間が握り続ける
僕も今、XのポストをAIに作ってもらったりしています。でも、どれを世に出すのか、どこを修正するのかという最終判断には、必ず自分が入っています。
人間が入るべきところを減らす努力はしています。AIに作ってもらえるところはどんどん任せる。実行の役割はAIに渡す。これは正解です。
でも、人間が握るべき部分までAIに丸投げしてしまうと、どうなるか。生み出されるものが一瞬で価値のないものになってしまうんです。
AIが作っただけのコンテンツはすぐ見抜かれる
最近いろんなコンテンツを見ていますが、「これは全部AIが作ったな」というものは、もうすぐに分かります。
逆に、その中にその人なりのノウハウや視点が入っていれば、ちゃんと見る価値があると感じます。でも、AIに聞けばそのまま出てきそうな内容だなと分かった瞬間、正直に言うと見る気がうせるんですよね。
これはAIを使い込んでいる人ほど敏感になる感覚だと思います。そして、こういうコンテンツが量産されている状況は、すごくもったいないなと感じています。
逆に言うと、ここに人間が残る価値があるんですよね。同じテーマ、同じAIを使っても、最後にどの切り口を選ぶか、どこに自分の経験を乗せるかで、できあがるものは全く変わってきます。その選択こそが非合理な意思決定であり、AIには代われない部分なんです。
じゃあ判断基準はどう持てばいい?
ここで多くの人が、「その判断基準ってどうやって身につけるの?」と思うはずです。
答えは1つしかありません。AIを使いまくるしかないです。
使い倒さないと、どこまでをAIに任せて、どこから人間が握るのか、その境界線が一生見えてこないんです。なぜなら、この境界線は人それぞれ全く違うからです。
何を任せるか、どこまで任せるかは、扱っている事業も、目指しているゴールも、大事にしているものも違えば、当然変わってきます。僕の運用方法はある程度確立されているので話すことはできますが、それをそのままあなたがコピーしても、たぶんうまくいきません。スタイルが違えば、最適な使い方も変わるからです。
他人の活用事例を取り入れてスタイルを作る
だからといって、ノウハウを学ぶ意味がないわけではありません。むしろ逆です。
自分一人でAIを使い始めても、「で、これどう活用すればいいの?」という壁に必ずぶつかります。そういうときに、他の人の活用事例を見て、アイデアをもらう。その中から「これは自分にもできそうだ」と思ったものを取り入れていく。これを繰り返していくわけです。
逆に、AIをまったく使っていない人がいきなり活用事例を見ても、「へえ、そんなことができるんだ」で終わってしまいます。自分だったらどう使おうか、という発想にならないんですよね。AIで何ができるのかが体感として分かっていないと、せっかくの事例も他人事になってしまう。これはすごくもったいない。
だからまずはAIを使いまくる。このファーストステップをクリアしていないと、次のステップには進めません。ここは飛ばせないんです。
まとめ
今日の話を一言でまとめると、こういうことです。
合理的な判断はAIに任せていい。でも、非合理な意思決定だけは人間が握り続ける。
ここまで考えてAIを使っている人は、正直まだ少ないと思います。多くの人は「便利だから」で使っている。それ自体は悪くないのですが、それだけでは十分じゃない。どこを人間が担うのかまで意識して使える人こそが、AIを本当にフル活用していると言えるんじゃないでしょうか。
ぜひ皆さんも、この非合理な意思決定という視点を意識しながらAIを使ってみてほしいなと思います。
ということで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
また次回の放送でお会いしましょう。じゃあね!







