ワールドモデルの時代が来る。最新AIのHappyOysterを触ってみた
動画生成AIの次はこれが来る。
どうも、Fujinです。
今日は、HappyOysterというサービスについて話していきます。「何それ?」という方がほとんどだと思いますが、これは今年いちばん注目してほしいジャンルの入り口なんですよ。最初に言っておくと、これはマジでやばいです。
HappyOysterって何なのか
HappyOysterは、ワールドモデルと呼ばれるものです。
ワールドモデルというのは、リアルタイムで3Dの世界が生成されていくAIのことです。文字でもなく、平面の画像でもなく、3次元の空間そのものがどんどん作られていく。これがすごく重要なポイントなんですよ。今年はこのワールドモデルがかなり進化してくると、僕は前々から感じています。
AIは「文字→画像→動画」と進化してきた
ここで一度、AIがどう進化してきたかを整理してみましょう。
まず最初に出てきたのは、ChatGPTのような文字生成AIでした。テキストを生成するところからAIブームが始まったわけです。その次に出てきたのが画像生成AI。文字だけだった世界に、2次元の表現が加わりました。そしてその次が動画生成AIです。動画生成もこの1年で本当に進化しましたよね。
文字、画像、動画。順番に次元が上がってきているのが分かると思います。
ワールドモデルは仮想世界を一瞬で作る
では、動画の次に来るのは何か。それがワールドモデルなんです。
ワールドモデルがやっているのは、仮想世界そのものの生成です。ゲームのような3D空間を、AIが一瞬で作れるようになる。しかもそれが、リアルタイムにどんどん生成されていくんですよ。あらかじめ用意された世界を読み込むのではなく、その場で世界が立ち上がっていく。ここが今までの生成AIと決定的に違うところです。
リアルタイムであることが、なぜそんなにすごいのか
ここで「リアルタイムって、そんなに大事?」と思った方もいるかもしれません。
これがめちゃくちゃ大事なんですよ。たとえばゲームの仮想世界を考えてみてください。プレイヤーが動いたら、その先の景色がその場で生成されていないと体験が成立しませんよね。あらかじめ全部作り込んでおくのではなく、必要な世界がその瞬間に生まれてくる。これができると、用意したマップの外側に出てもいい、という発想に変わるんです。
生成AIの本当の価値は、最終的には生成までのスピードに行き着くと僕は思っています。文字でも画像でも、待たずにその場で出てくることに意味がある。ワールドモデルは、その究極の形なんですよ。
Alibabaが出してきたのが面白い
このHappyOysterを出してきたのが、中国のAlibabaです。
Alibabaといえば、誰もが知るめちゃくちゃ大きな企業ですよね。そこが本気でワールドモデルを作ってきた、というのが今回かなり話題になっています。実際に「これすごい」という声がどんどん出ていて、僕も気になって触ってみました。
ワールドモデル自体は、ほかにも各社が研究しています。Googleもワールドモデルを出していたりするんですが、そういう大きな流れの中で、今回はAlibabaが目立つものを出してきた、という位置づけです。
実際に触ってみた結果
正直に言うと、触ってみてちょっと驚きました。
世界の作られ方がかなり自然なんですよ。もちろん破綻している部分はあります。よく見るとおかしいところは出てくる。
でも、破綻があるとはいえ、全体としてはかなりいいクオリティの世界が立ち上がっていくんです。まだ新しい技術なのに、ここまで来ているのかと感じました。
ワールドモデルは動画生成にも使える
今回いちばん面白いと思ったのが、ワールドモデルが動画生成にも使えるという点です。
考えてみれば当たり前なんですが、ワールドモデルの中で動いている様子を録画したら、それはもう動画ですよね。つまりワールドモデルは、そのまま動画生成AIとしても機能するわけです。動画生成AIから画像を切り抜くのと同じ発想で、世界の中の一場面を動画として書き出していける。HappyOysterには、実際に3分くらいの動画を作る機能が用意されています。
最初のシーンにプロンプトを重ねていく
動画を作る流れも面白いんですよ。
まず最初に、2Dの画面のような最初のシーンが出てきます。そこに対して、次はどんなシーンにしたいかを下のプロンプト欄に打ち込んでいく。すると、次のシーンが新しく生成されて、前の場面とスムーズにつながっていくんです。
なぜスムーズにつながるかというと、ワールドモデルだからです。前の文脈をそのまま引き継いだ状態で、次の部分が生成されていく。連続生成のような考え方ですね。最初のシーンに対してプロンプトを重ねていくだけで、3分くらいの動画ができてしまう。これはなかなかすごい体験でした。
AdventureモードとDirectingモード
HappyOysterには、大きく2つのモードがあります。
ひとつはAdventureモードで、これは仮想世界を自由に探索できるモードです。もうひとつがDirectingモードで、こちらは動画を作るためのモードになっています。
画質やトーンも選べる
Directingモードでは、480pと720pの2つの画質が選べます。さらに、穏やかなシーンに使うPeacefulと、アクションシーンのように劇的な場面を作るDramaticという、トーンの切り替えも用意されています。最初のシーンに自分の画像を入れて、そこから世界を作ってもらうこともできるので、けっこう自由度が高いんですよ。
無料で試せるのも大きい
しかも、今は無料でも使えるようになっています。
最初に1000クレジットほどもらえて、僕は軽く3つ試したら580くらい残っていました。たくさん使えるわけではないですが、ワールドモデルのすごさを体感するには十分です。新しい技術を、お金をかけずに自分の手で触れる。この最初の一歩のハードルが低いのは、本当にありがたいですよね。
画像生成がPhotoshopを置き換えたように
ここで少し、僕の体験も交えて話します。
僕はもう、Photoshopをほとんど使わなくなりました。今はChatGPTだけでサムネイルや図解を作ってもらっています。少し前まではPhotoshopを開いて手作業でやっていたのに、画像まわりは完全に置き換わってしまったんですよ。
同じことが、次は動画で起きます。今はPremiereのような編集ソフトが主流ですが、僕はそのPremiereをAIで動かせるようにする検証を進めています。動画編集の工程も、確実にAIでどんどんできるようになっていきます。
次に置き換わるのは「世界」そのもの
文字が置き換わり、画像が置き換わり、いま動画が置き換わろうとしています。
その次に来るのが、ワールドモデルやゲーム開発、つまり3Dの世界をいかにAIで作っていくか、という領域です。HappyOysterはまだ出てきたばかりで、ユースケースすら固まっていません。だからこそ、ガラ空きなんですよ。これからどう使えばいいのかを、みんながまだ手探りしている段階です。
ゲーム開発という意味でも、まだまだ伸びしろが残っている領域です。動画生成や画像生成はすでに使う人が一気に増えましたが、3Dの世界をAIで作るという発想は、まだ多くの人にとって馴染みがありません。
誰も正解を持っていないということは、先に動いた人がそのまま事例になれるということです。新しい技術ほど、最初に触った人が圧倒的に有利なんですよね。
長尺の動画生成が当たり前になる
今回HappyOysterを触って、もうひとつ確信したことがあります。
長尺の動画が、動画生成AIで当たり前に作れるようになる、ということです。今回も3分の動画を、しかも全部テキストから作れてしまいました。3分や5分、いずれは10分の動画が、AI単体でもワールドモデル経由でも作れるようになっていく。これはほぼ確実に起こると思います。
そうなってくると、どんな映像にしたいかを言葉で的確に伝えられる力が、ますます重要になります。プロンプトの設計力、つまり言語化の能力がある人が、明らかに強くなる時代です。
今のうちに触っておくのが大事
ワールドモデルは、まだコストが安いうちが狙い目です。
今は出てきたばかりで、各社がデータを集めたい段階だから無料や低価格で使えています。でも裏側ではかなりの計算資源を使っているはずで、今後コストはどんどん高くなっていくと思います。だからこそ、安く触れる今のうちに体験しておく価値があるんですよ。
僕だったら、こういうワールドモデルはゲーム体験づくりにも、ゲーム開発そのものにも、映像制作にも使えると見ています。HappyOysterは、どちらかというと映像制作寄りで活躍するツールになりそうです。
正直、ワールドモデルはまだ新しい技術なので、どう使えばいちばん効くのか、というユースケースが固まっていません。でもそれは裏を返せば、自分でユースケースを発明できる余地が残っているということです。
動画素材として使うのか、ゲームの試作に使うのか、世界観のプロトタイプづくりに使うのか。触りながら考えていくと、自分なりの使いどころが見えてくると思います。
まとめ
今日のポイントを整理します。
ワールドモデルは、リアルタイムで3Dの世界が生成される次世代のAI
AIは文字、画像、動画と進化し、次は「世界」そのものを作る段階に入った
HappyOysterはAlibaba製で、動画生成にも使えて今なら無料で試せる
画像生成がPhotoshopを置き換えたように、動画と世界の生成も当たり前になる
長尺の動画生成が現実になり、言語化できる人がますます強くなる
ワールドモデルは、間違いなく次の大きな波です。まだ誰も正解を持っていない今こそ、いちばん面白いタイミングだと思います。気になった方は、ぜひHappyOysterを触ってみてください。
ということで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
また次回の放送でお会いしましょう。じゃあね!







